アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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モーツァルト:クラリネット協奏曲【3枚の名盤と解説と感想】第2楽章の澄み切った風が吹いてゆく…

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深い包容力

澄んだ空のようなやさしさ

クラリネットが歌う名曲♫


モーツァルト: クラリネット協奏曲(第2楽章)

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さて、今回はクラリネットのクラリネットらしさが咲く、モーツァルト《クラリネット協奏曲》の解説とおすすめ名盤を紹介です。

 

 

【解説】モーツァルト:クラリネット協奏曲

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モーツァルト《クラリネット協奏曲》の「究極」とも言えるこんな解説があります。

あの旋律に、私はいっそう純粋な悦びでいっぱいになる。

そのメロディーを聴いていると、ひとつの声部の歌は百の声部による表現に優るのではないかと思わざるをえない……。

音楽芸術の最初にして最後の言葉はメロディーである。

出典:アンリ・ゲオン 著「モーツァルトとの散歩」p360

 

言い得て妙とはまさしくこの解説ですね。

人のとっての伝達手段は言葉です。

でも、モーツァルトの持つ本当の伝達手段とはメロディですし、その美しさは人びとの心を癒やし続け、幸福にし続けてやむことがありません。

そして、メロディというモーツァルトにとっての「最後の言葉」はモーツァルトの死後も思いを伝え続けていますよね。

作曲のいきさつ

 

モーツァルトは30歳を過ぎたころから次第に人気も衰え、経済的にも深い貧困に悩んでいました。

そんなモーツァルトに金銭的な援助の手を差し伸べてくれた友人が、クラリネット奏者のアントン・シュタードラーでした。

そのシュタードラーのために、モーツァルトはクラリネットを独奏とした《クラリネット協奏曲》を作曲したのでした。

ちなみにモーツァルトの作曲したクラリネットの名曲《クラリネット五重奏曲》も、このシュタードラーに贈った曲として有名です。 

そういった意味で、この2曲のクラリネットの名曲はシュタードラーがいたからこそ生まれた名曲なのです。

モーツァルトが好んだ「A管」クラリネット

モーツァルトが生きた当時、クラリネットは、A管(イ調の楽器)とB管(変ロ調の楽器)がよく使われていました。

モーツァルト自身は独奏楽器としてのクラリネットはA管のほうを好みました。

A管クラリネットの特徴としては、

  • 澄んでいて
  • 透明で
  • やわらかい

そんな明るくて華やかな音を鳴らすA管クラリネットです。

モーツァルトが気にいるのは、とてもわかる気がしますね。

ただモーツァルトの時代、A管クラリネットはあまり出まわっていなかったようです。

そこで、どうしてもA管クラリネットが必要なときには、B管クラリネットの中間部分にA管の接合部をはめる形で対応してしたようです。

見た目には1センチほどの違いしかありませんが音の雰囲気が変わります。

 

参考にさせてもらったサイトはコチラです。

 

【各楽章を解説】モーツァルト:クラリネット協奏曲

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それでは、各楽章について解説します。

モーツァルト:クラリネット協奏曲は第1楽章から第3楽章までの3曲で成り立っています。

第1楽章 アレグロ(速く)

アレグロと表記されていながら耳に聴こえる感触はアンダンテ(歩くように)のテンポに近いかも…。

 

さて「音楽の女神ミューズ」の子 、モーツァルトの歌の始まりです。

 

どこか憂いを秘めていて

どこか明るく笑ってる

不思議なクラリネットが歌うのは

楽しい仲間とともにいる

そんな気持ちが歌わせる

クラリネットを歌わせる

今夜はきっと歌の会…

たくさんな仲間の楽器と歌う

歌の会… 

第2楽章 アダージョ(ゆっくりと)

  • はかなくて
  • つたなくて
  • その言葉も少なくて…

そんな、今にもこわれてしまいそうな細やかさ…。

 

クラリネット協奏曲を生み出したその2ヶ月後、モーツァルトはミューズのもとに還ることとなります。

そのわずかな時間の中で、こんなにも「永遠」というものの存在を感じさせる曲がモーツァルトの《クラリネット協奏曲》第2楽章として誕生するとは…。

そして、その予言した永遠性をモーツァルト自身の音楽全てが物語っていますね。 

第3楽章 ロンド:アレグロ(速く)

優美な第2楽章の後の第3楽章ですが、どことなく第2楽章の静けさが抜けきらない感があります。

それは決して悪い意味ではなく、このモーツァルト《クラリネット協奏曲》を象徴しているような最終楽章と言えそうです。

「音楽芸術の最初にして最後の言葉はメロディーである」。

そんな冒頭解説のアンリ・ゲオンの言葉にもあるように、モーツァルトによるクラリネットを使った

  • 思い
  • そして、言葉そのもの

そんなモーツァルト《クラリネット協奏曲》の理想の幕のおろし方とも感じます。 

 

【3枚の名盤の感想と解説】モーツァルト:クラリネット協奏曲

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アルフレート・プリンツ:クラリネット
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

なんとも「幸福な名盤」なことでしょう。 

アルフレート・プリンンツのクラリネットの

  • 豊かな香り
  • やわらかい響き
  • 色鮮やかな歌…

およそクラリネットの歌にふさわしい要素が含まれていて嬉しくなります。

そして、プリンツのクラリネットの歌とともに舞うウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の麗(うるわ)しい装いの見事さ…。

さらに全体の指揮をするカール・ベームのモーツァルトの音楽に向き合う際の誠実な姿勢…。

  • クラリネット
  • オーケストラ
  • 指揮者

それぞれが、ただただモーツァルトの音楽をリスペクトして、モーツァルトの音楽を心から楽しむさまを思い浮かべます…。

まさしくモーツァルト《クラリネット協奏曲》における「幸福な名盤ここにあり」

そんな感想の永遠の名盤です。 

ザビーネ・マイヤー:バセットクラリネット
ハンス・フォンク:指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
   

 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

モーツァルト《クラリネット協奏曲》をさわやかに楽しめる名盤です。 

  • 若い感性
  • はじける感情
  • 楽しく過ごす心…

そんな明るい雰囲気のモーツァルト《クラリネット協奏曲》の名盤だったらコレですね。

モーツァルトの音楽は深刻すぎてはいけません。

「明るくて楽しい」そんな本来のモーツァルトの音楽性が盛り込まれている

そんな名盤でもありますね。 

エリック・へプリック:バセットクラリネット
フランス・ブリュッヘン:指揮
18世紀オーケストラ
  

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

モーツァルト:クラリネット協奏曲を軽やかに聴きたい時にはこの名盤です。 

どこか「かすれたような魅力」があり、また牧歌的なものを感じます。

  • 素朴さ
  • ほっこりとしたまろやかさ
  • 可愛らしさ

本来、晩年のモーツァルトの諦観(ていかん)と言いましょうか、「この世とのお別れの無意識の予感からくる透明感が魅力」の曲ではあります。

しかし、この名盤は初期のモーツァルトの無邪気に楽しめる感覚がありますね。

晩年のモーツァルト風ではなくとも別の楽しみが出来る名盤とも言えます。 

 

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【まとめ】モーツァルト:クラリネット協奏曲

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さて、モーツァルト《クラリネット協奏曲》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

「音楽芸術の最初にして最後の言葉はメロディーである」。

そんな言葉の意味を知るのにもっとも適した曲のひとつであるモーツァルト《クラリネット協奏曲》です。

  • 深い包容力
  • 澄んだ空のようなやさしさ
  • 歌うクラリネット

そんな魅力がいっぱいのモーツァルト《クラリネット協奏曲》を聴いて、心

を普段のおだやかなデフォルト状態に戻しましょ…。 

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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