アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ジョスカン・デ・プレ《アヴェ・マリア》【歌詞の解説と特徴|名盤2選と感想】

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静謐(せいひつ)さ…

清(さや)けく、澄みわたる

天国の響き♫

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繁栄を謳歌する、まぶしくもきらびやかな現代人の心に忍び寄る、

  • 不安感…
  • 焦燥感…
  • ストレス…

さて、今回は、そんな苦しくもツライ毎日の中の、ふとしたひとときに、かすかに聴こえ来る癒やしの光…。

 

ジョスカン・デ・プレ《アヴェ・マリア》解説とおすすめ名盤を紹介です。

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【解説】ジョスカン・デ・プレ《アヴェ・マリア》

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《アヴェ・マリア》の作曲者ジョスカン・デ・プレについてのこんな解説があります。  

ジョスカン・デ・プレは、先輩オケゲムの後をうけて、15世紀末から16世紀の初頭にかけて活躍した、フランドル楽派の代表的な作曲家です。あのレオナルド・ダ・ヴィンチとほぼ同時代に活躍していますが、レオナルドが美術の上で果たした仕事を、ジョスカンは、音楽の上で果たしたと評価してよろしいでしょう

出典:皆川達夫 著 「バロック名曲名盤100」P38より引用

 

まさしく美術のルネッサンスとともに起こった音楽のルネッサンス、その源流に位置するひとり、ジョスカン・デプレ。

 

それまで3声のポリフォニーで書かれた音楽が中心だったのに対してジョスカン・デプレたちフランドル楽派の作曲家たちは4声で作曲。

より多くのメロディをハーモニック(調和的)に表現したことがジョスカン・デプレを始めとしたフランドル楽派の活動でした。

ただポリフォニックな技法自体は以前からありましたし、それほど大きな改革とは言えませんでした。

それよりはむしろ、作曲する音楽のもつ方向性の違いが大きかったようです。

つまり、フランドル楽派以前の音楽は宗教的、典礼的な要素が強かったのです。

しかしその後、フランドル楽派の行ったことはその宗教的、典礼的な傾向の強かった音楽をもっと芸術性の強いものへと昇華していったと言えそうです。

つまりイタリアで起こった美術の改革運動(ルネッサンス)が土地を超えたフランドルの地を中心に音楽の芸術領域でも起こったと考えられています。

そのジョスカン・デプレの代表的な1曲が今回紹介する《アヴェ・マリア》ということなのです。 

【歌詞を解説】ジョスカン・デ・プレ《アヴェ・マリア》

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ここでは歌詞についての解説をします。

歌詞:

Ave Maria, gratia plena,

おめでとう! マリアさま 幸福で満たされたお方

Dominus tecum, Virgo serena.

主はあなたとともにあります、清(さや)けきおとめよ

Ave, cuius conceptio,

おめでとう!、そのみごもりは

solemni plena gaudio,

崇高な喜びに満ちています

caelestia, terrestria,

天国に…、そして地上にも…

nova replet laetitia.

新しい幸福で、喜びあふれています。

Ave, cuius nativitas

おめでとう!そのご誕生は

nostra fuit solemnitas,

わたしたちのお祝いになりました

ut lucifer lux oriens,

それは、東の空にある明けの明星…

verum solem praeveniens.

まことの太陽に先だちて立ちのぼる…

Ave, pia humilitas,

おめでとう!敬虔であり、つつしみ深き方…

sine viro fecunditas,

結びによらず 身ごもりて、

cuius annuntiatio

そのみごもりの、よき知らせ

nostra fuit salvatio.

私たちにとっての、罪ほろぼしとなりました

Ave, vera virginitas,

おめでとう!清(さや)けきおとめよ 

immaculata castitas,

汚れなく、てらいもなし…

cuius purificatio

その清さは

nostra fuit purgatio.

私たちの浄化になりました

Ave, praeclara omnibus

おめでとう! たくさんの

angelicis virtutibus,

天使たちの徳をもこえた方…

cuius assumptio

天国に迎えられたことは

nostra fuit glorificatio.

わたしたちの栄光となりました

O Mater Dei,

神のみ母(はは)よ

memento mei.

わたしのことを、心におとめおきください

Amen.

アーメン …

【名盤2選の感想と解説】ジョスカン・デ・プレ《アヴェ・マリア》

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ザ・ヒリヤード・アンサンブル 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

磨き抜かれた美しさと、またおごそかさも感じる名盤。

ひと声ひと声のニュアンスの微妙な変化が豊かで鮮やかです。

素直で素朴な魅力も失われずに進む音楽は、私たちの耳を通して過去の時代へと意識を運んでくれる感覚です。

仕事から帰ってきてからの夜のタスクを終えて、ホッとできる貴重なほんのひとときに数分作り出せばOK。

「あなた」が「あなた」に戻るその瞬間(とき)に聴きたい名盤です。

タリス・スコラーズ 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

女性の声が入ることで可憐な印象が加わった名盤です。

清らかな響きで心洗われる思いです。

天の聖母マリア様にも届いていそうな美しくも慎ましい名盤です。

 

またタリス・スコラーズは、過去ジョスカン・デプレの演奏での世界的評価も得ていますね。

(タリス・スコラーズの)ジョスカン・デ・プレのミサ曲の録音は、1987年「GRAMOPHONE」誌Record of the Year(全クラシック音楽レコーディングの最優秀賞)に選ばれ、古楽としてはこの賞に選ばれた唯一の録音となっている。

Wikipediaより引用

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【まとめ】ジョスカン・デ・プレ《アヴェ・マリア》

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さて、ジョスカン・デ・プレ《アヴェ・マリア》とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

今年(2021年)はジョスカン・デ・プレ没後500年の年です。

 

はるかなる時空を超えて、時代の最先端を生きる現代人を癒やし続けてやまないジョスカン・デ・プレの音楽。

 

この間、様々なわずらわしいことや、苦しいことも科学の力で解決してきた人間の歴史でした。

 

でも、私たちはある瞬間「生きるということそのもの」に違和感を感じることがあるものです。

 

どうでしょう?

 

ジョスカン・デプレでも聴いてみませんか?

 

古さの中にも、心を鎮める「新しい解決への道」が発見できるかもしれませんよ。

 

 

そんなわけで…

 

 

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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